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最新記事【2006年06月16日】

厚生労働省が平成14年に行なった糖尿病実態調査では、糖尿病が強く疑われる人の数は約740万人、糖尿病の可能性を否定できない人を合わせると約1,620万人という結果が出ています。これは日本の総人口の約1割に相当します。

しかし、この調査では同時に、糖尿病が強く疑われる人のうち、現在糖尿病の治療を受けている人は約半数の50.6%という結果が出ています。糖尿病は他の生活習慣病と同様に、自覚症状がほとんどありません。そのため、糖尿病にかかっているのにも関わらず、自覚がないために放置している人が非常に多いのです。

当然のことながら、検査や治療をせず、生活習慣などの改善を行なわなければ、病気は確実に進行していきます。そして、最後には合併症を引き起こして、取り返しのつかない事態になることが多いのです。

糖尿病というと、文字通り、「尿に糖が出る病気」ではありますが、それは症状のひとつを指したに過ぎません。一般的に、のどが渇くため水分をよく摂る、全身がだるく疲れやすい、食後に眠くなる、頻尿などの症状がありますが、一番顕著なのは血糖値が異常に高くなることでしょう。

糖尿病は1型糖尿病と2型糖尿病に分別され、1型糖尿病は遺伝性の免疫異常、2型糖尿病は生活習慣病とされています。現在糖尿病とされている患者の9割以上が2型糖尿病ですから、人口の1割が占めている糖尿病は、もはや国民病といっても過言ではありません。

メタボリックシンドロームの空腹時血糖の基準値は110mg/dL未満とされています。一方、空腹時血糖値が126mg/dL以上、食後の血糖値が200mg/dL以上あれば糖尿病と診断できます。

インスリンはすい臓で作り出され、ブドウ糖をエネルギーに変えたり、貯蔵したりするホルモンです。血糖値のコントロールやエネルギーを確保するために必要不可欠のものです。

インスリンが作られているすい臓には、ランゲルハンス島という組織が点在しています。このランゲルハンス島の中のβ細胞が、インスリンを作って貯蔵し、必要があれば分泌する役目を果たしています。 1型糖尿病にかかるとインスリンの分泌ができなくなるのですが、これは血液中のリンパ球がランゲルハンス島内のβ細胞を破壊するためです。

この1型糖尿病は、いくつかの遺伝子と環境要因が複雑に結びついた結果、発症すると考えられています。

インスリンが分泌できなくなると、血液中のブドウ糖量を調節できなくなり、低血糖症や高血糖が起こりやすくなります。

2型糖尿病は、食べ過ぎ、運動不足、肥満、体質といった生活習慣が原因の糖尿病とされています。すい臓から分泌されるインスリンが不足したり、インスリンの働きが悪いがために、血糖値が高くなるのが特徴です。

炭水化物が主体のご飯、パン、麺類、あるいは砂糖が多く含まれている菓子や飲料を摂りすぎると、血糖値が一気に上昇し、それをコントロールするインスリンが通常よりも多く必要となります。その状態が続くと、血液中には常に一定量以上のインスリンが流れ、やがてインスリンが流れているのにも関わらず、糖を分解することができなくなります。これをインスリン抵抗性といいます。
血液にあふれた糖が、尿に混じって出てくるのはこのためです。

我々日本人は欧米人に比べて肥満が少なく インスリン抵抗性が認められにくいことが知られていますが、その割には日本人は糖尿病になりやすいようです。日本人はインスリン抵抗性が軽度である代わりに、 ランゲルハンス島からのインスリン分泌が減少しやすいことが関係しているといえます。

メタボリックシンドロームの診断基準では、空腹時血糖値110mg/dLとされています。

こうした高血糖を予防するには、以下のような食事療法を行ないます。

□積極的に食べたい食品
・ビタミンAを多く含むレバー類
・タウリンを多く含むさざえ、とこぶし
・ビタミンB1を多く含む強化米
・ビタミンCを多く含む野菜、果物

□避けたい食品
・糖質の多い野菜、果物
・砂糖を多く含む菓子類、炭酸飲料
・アルコール飲料

すい臓から分泌されるインスリンがきちんと働いていれば、血液中に増えた糖は正常に処理されて、食後に血糖値が上がってもそれは徐々に下がります。ところが、内臓脂肪が溜まっていると、インスリンの効力が弱まり、インスリンが分泌されても血糖が下がらない状態になります。これをインスリン抵抗性といいます。

内臓脂肪が増加するに伴って、脂肪組織では慢性の炎症状態が引き起こされ、その結果、脂肪細胞からの分泌因子であるMCP-1(ヒト単球走化活性因子)、TNFα(腫瘍壊死因子)、IL-6(インターロイキン-6)が変化して、全身のインスリン抵抗性を誘導すると考えられています。

インスリン抵抗性になると、体内にあるインスリンの量が同じであっても、血糖の吸収利用が低下し、血糖が下がりにくくなります。その結果、血糖を正常にするためにはより多くのインスリンが必要になります(高インスリン血症)。この状態が長く続くと、すい臓のインスリン分泌機能が疲弊して血糖値が上昇し、糖尿病を引き起こします。

すい臓から分泌されるインスリンは、血糖値のコントロールを行なうだけでなく、腎臓でのナトリウムの再吸収を促進させたり、細胞の増殖をさせるという作用も持っています。血液中にインスリンが多いと、腎臓でのナトリウム(Na)の再吸収が促進され、ナトリウムの濃度が高くなります。そして血液中の水分が増え、循環血液量が増えて血圧が上がり、高血圧につながります。

また、大量のインスリンが放出され続けることで、脂肪細胞は中性脂肪を分解してエネルギーを放出できなくなるため、高脂血症も進行してしまいます。

インスリン抵抗性は血糖値を上げるだけでなく、高血圧や高脂血症にも悪影響を及ぼすのです。その大元の原因となるのは内臓脂肪です。内臓脂肪を体に溜めないことが、いかに大事なことかおわかりいただけたでしょうか。

メタボリックシンドローム対策ガイド

岩盤浴やデトックスなどの健康関連の話題がよくメディアで取り上げられていますが、メタボリックシンドロームもまたよく耳にする言葉の一つですよね。メタボリックシンドロームは日本人の生活習慣の乱れが招いたともいえる病気ですが、症状がはっきりと出ないため、不安に思っている方も多いのではないでしょうか。当サイトでは、メタボリックシンドロームに関する知識をはじめとして、日本人がおちいりやすい病気や、生活習慣病に関する知識や予防法をご紹介します。