« 2006年06月17日 | Top2006年06月19日 »

最新記事【2006年06月18日】

2005年4月に、日本肥満学会、日本動脈硬化学会、日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本循環器学会、日本腎臓病学会、日本血栓止血学会、日本内科学会の8学会が、日本におけるメタボリックシンドロームの診断基準を公表しました。

これ以前に、世界保健機関(WHO)や、米国コレステロール教育プログラム(NCEP)が作成したメタボリックシンドロームの診断基準は存在したのですが、日本における診断基準が明らかになったのはこれが初めてでした。

本診断基準では、必須項目となる内臓脂肪蓄積(内臓脂肪面積100平方cm以上)のマーカーとして、ウエスト周囲径が男性で85cm、女性で90cm以上を「要注意」としています。

また、以下の3項目のうち、2項目以上に該当する場合をメタボリックシンドロームと診断する、と規定しています。

1.血清脂質異常(中性脂肪(トリグリセリド)値150mg/dL以上、またはHDLコレステロール値40mg/dL未満)
2.血圧高値(最高血圧130mmHg以上、または最低血圧85mmHg以上)
3.高血糖(空腹時血糖値110mg/dL)

メタボリックシンドロームの診断基準となる3項目を、それぞれ詳しく説明していきましょう。まずは血清脂質異常(中性脂肪値150mg/dL以上、またはHDLコレステロール値40mg/dL未満)です。

中性脂肪(トリグリセリド)とHDLコレステロール(善玉コレステロール)のふたつについての基準があり、中性脂肪(トリグリセリド)は高いと異常とされ、逆にHDLコレステロールは低いと異常とされます。

現在の基準では、中性脂肪(トリグリセリド)が150mg/dl以上だと高中性脂肪血症、HDLコレステロールが40mg/dl未満だと低HDLコレステロール血症とされています。高トリグリセリド血症、低HDLコレステロール血症、どちらかの異常があると脂質代謝異常があることになります。

ちなみに、総コレステロールは220mg/dl以上だと高コレステロール血症、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)は140mg/dl以上だと高LDLコレステロール血症とされています。

メタボリックシンドロームの診断基準となる3項目を、それぞれ詳しく説明していきましょう。最後は血糖値(空腹時血糖値110mg/dL)です。

空腹時血糖の基準値は110mg/dL未満です。空腹時血糖が110mg/dL以上だと糖代謝異常があることになります。血糖検査では、空腹時血糖値が110mg/dL未満、食後の血糖値が160mg/dL未満が正常とされています。

一方、空腹時血糖値が126mg/dL以上、食後の血糖値が200mg/dL以上あれば糖尿病と診断できます。糖尿病は、免疫の異常でインスリンがまったく分泌されない1型と、食べ過ぎ、運動不足、肥満、体質が原因の2型がありますが、患者全体の9割以上が2型です。

厚生労働省の糖尿病実態調査(2002年)によると、日本では2型糖尿病が強く疑われる人は740万人、糖尿病の可能性を否定できない人を合わせると約1,620万人という結果が出ています。

メタボリックシンドロームの診断基準となる3項目を、それぞれ詳しく説明していきましょう。次は血圧高値(最高血圧130mmHg以上、または最低血圧85mmHg以上)です。

正常血圧は収縮期血圧(最高)130mmHg未満、拡張期血圧(最低)85mmHg未満です。収縮期血圧が130mmHg以上、拡張期血圧が85mmHg以上は血圧に異常があることになります。

血圧の基準として、日本では日本高血圧学会による「高血圧治療ガイドライン」が2004年12月に改訂されました。これによると、正常血圧は収縮血圧が130mmHg未満、拡張期血圧が85mmHg未満、また高血圧の軽症に当たるのは140/90mmHg以上となっています。

なお、ガイドラインが指すところの血圧とは、外来血圧(病院、保健所等で医師や看護師によって測定された血圧)となります。

メタボリックシンドローム対策ガイド

岩盤浴やデトックスなどの健康関連の話題がよくメディアで取り上げられていますが、メタボリックシンドロームもまたよく耳にする言葉の一つですよね。メタボリックシンドロームは日本人の生活習慣の乱れが招いたともいえる病気ですが、症状がはっきりと出ないため、不安に思っている方も多いのではないでしょうか。当サイトでは、メタボリックシンドロームに関する知識をはじめとして、日本人がおちいりやすい病気や、生活習慣病に関する知識や予防法をご紹介します。