メタボリックシンドロームとアディポネクチン
アディポネクチンとは、脂肪細胞から血液中に分泌されるホルモンで、糖尿病や動脈硬化症などを予防する効果があり、近年注目されています。標準的な体格の人の血液中には多く存在し、内臓脂肪が増加すると、反対にアディポネクチンは減少することが明らかになりました。
アディポネクチンは体の中で、どのような働きをしているのでしょうか。
アディポネクチンは、血管に入り込んで動脈硬化を起こす炎症など、さまざまな細胞現象を抑える働きをしています。また、アディポネクチンは糖尿病との関係も確認されており、糖尿病になるとアディポネクチンの血中濃度が下がり、アディポネクチンの濃度が上がると血糖値を下げるインシュリン感受性が高まるのです。
アディポネクチンの分泌は、脂肪細胞の大きさと関係しており、脂肪細胞が小さい場合に分泌量が多く、肥大化すると分泌量が減少するといわれています。肥満の解消および予防が重要で、特に内臓脂肪を減らすことがポイントです。また、日本人の約半数が、血中アディポネクチン低値の遺伝的素因を持っていることから、このホルモンの不足を補うことが、糖尿病などの予防に重要であると考えられています。