インスリン抵抗性というドミノ
メタボリックドミノがおそろしいとされる理由は、一度ドミノが倒れ始めると、それを止めることは難しく、自動的に次々と症状が進行していく点といえるでしょう。
過食、運動不足、寝不足、ストレスなどによって生活習慣が乱れてくると、多くの人に体重の増加が見られます。ここで生活習慣を改善する努力をしないと、体重は正常範囲を超えて肥満となります。肥満は、インスリンが十分効果を発揮できない状態(インスリン抵抗性)を引き起こします。インスリンは血糖値を下げる役割を果たすホルモンです。
体重が正常範囲のときは、脂肪細胞からアディポネクチンというインスリンの働きを良くする物質が分泌されます。ところが、体重が増加すると、アディポネクチンが分泌されなくなり、逆にインスリンの働きを悪くする物質(TNA-αや遊離脂肪酸)が分泌され、インスリンが十分に機能せずに血糖値が上昇していくのです。