糖尿病の予防(運動面)
食生活の見直しとともに、運動もとても大切な生活療法といえます。運動は血糖を下げるばかりでなく、肥満や動脈硬化などを改善して、良好な血糖コントロールや合併症予防にも効果があるからです。
運動をするときのエネルギー源になるのがブドウ糖です。運動を開始すると、はじめの10分間ほどは筋肉に蓄えられたグリコーゲンという物質がブドウ糖に分解されて使われます。それ以降は、筋肉に蓄えられていた分だけでは足りなるため、血液中のブドウ糖も利用されます。この結果、血糖値が下がるのです。
また、糖尿病やその予備軍の人は、インスリンが十分に機能できない状態(インスリン抵抗性)になっています。運動を習慣的に行なうようになると、インスリン抵抗性が改善されて、細胞へのブドウ糖の取り込みが促進され、安定した血糖コントロールができるようになります。
適度な運動は、良好な血糖コントロールをもたらすだけではなく、脂質代謝を改善して動脈硬化の進行を抑えたり、肥満を解消したり、血液循環をよくするなどして高血糖状態を改善する効果があります。