高血圧と運動不足
食べすぎの状態に運動不足が続くと、余った栄養分が血液中に入り、高血糖・高脂血状態になります。血液中に流れ込んだ脂肪(血中脂肪)は、長い間に血管の内壁に堆積して、血管のアテローム変性を起こします。アテローム変性を起こした血管は柔軟性を失い、動脈硬化となります。このような血管は内側が細くなっているため、血液の流れがスムーズではありません。心臓は充分な血液を送ろうと必死で血圧を上げるため、結果として高血圧となってしまいます。
近年、生活習慣病の治療に運動療法が取り入れられ、中でも高血圧に対する運動療法の有用性が立証されてきました。習慣的に軽い運動を行うなと、血圧を上げる物質(カテコラミンやホモシステイン)が減少し、血圧を下げる物質(プロスタグランディンEやタウリン、ドーパミン)が増加するため、ゆっくり血圧が下降します。薬で下げた血圧は、薬を中断すると急激に上昇することがありますが、運動療法では、運動を止めてもすぐに血圧が戻ることがありません。