食塩感受性と食塩非感受性
塩分の摂り過ぎが血圧に影響を与えるといっても、血圧が塩分に敏感に反応する人と、反応しない人の2種類がいます。前者を食塩感受性、後者を食塩非感受性と呼んでいます。日本人全体の約4割が食塩感受性、約6割が食塩非感受性といわれています。食塩非感受性の人が高血圧になった場合、食餌療法でいくら減塩しても、それだけでは高血圧症を好転させることはできません。
食塩感受性の人は、腎臓の糸球体の出口にある血管が狭くなっているため、血液は糸球体に流れてくる際に出にくくなり、血圧が高くなるという特徴が見られます。一方、食塩非感受性の人は、腎臓のナトリウム排せつ機能が正常に働くので、体内に入った余分なナトリウムは4~5日で全て排せつされてしまうので、血圧への影響は少なくなります。ですので、食塩非感受性の人が高血圧の治療で減塩治療を行なっても、効果がなかなか現れにくいため、無理に減塩すると、かえって塩分不足や栄養不足のため、無気力になったり疲れやすくなったりする可能性があります。