高脂血症と薬物療法
生活習慣がどうしても改善できない人や、生活習慣を改善しても血中脂質の数字が依然として高いときは、動脈硬化、さらに心筋梗塞や脳梗塞へと進む危険性がどんどん高くなりますから、薬物療法を行なうことになります。また、家族性高コレステロール血症の場合には、まず薬物療法から始めます。
薬物療法を始めるかどうかの判断は、症状や今までの治療の実践程度によって、医師が行ないます。薬を飲み始めるとそれに依存してしまい、元の生活習慣のままで過ごそうとする人がいますが、薬を飲んでいるからと安心せずに、根気よく自己管理を続け、長期間をかけて治療に取り組む覚悟が必要です。
高脂血症の薬は以下の通りです。
1)HMG-CoA還元酵素阻害薬
肝臓でLDL-コレステロールが合成されるのを抑える
2)プロブコール
コレステロールが酸化し、血管に付着するのを防ぐ
3)陰イオン交換樹脂
腸の中でコレステロールと胆汁酸の吸収を抑える
4)ニコチン酸誘導体
脂肪酸が集まって中性脂肪になるのを防ぐ
5)フィブラート系薬
中性脂肪の合成を抑制する
6)イコサペント酸エチル
血小板の働きを抑制して固まるのを防ぐ